アイマス番外編

今日はちょっと紹介動画が少なかったので駄文でもつらつらと書いてみようかと思う。
ちなみに全3回の予定で、
○勝手にピックアップ ニコマスの「Only One」
第一回 RidgerP


まぁ3回も同じ出だしになりそうな気がするけれど、RidgerP と言えば俺が考える中での唯一のPの中の一人だ。
「唯一のPって、別に他にだって沢山いるじゃん? 皆違うよ」という声もあがってきそうだがスルー。


RidgerPの何をもって「唯一」と呼ぶのか?


○シンクロ
まずは「シンクロ」だね、というかこれに尽きる。
とまぁこんな一言で終わってしまっては何のことか分からないので細かく書いていく。

・曲とダンスのテンポが合っている事。
これはすごく理解しやすいはず。生まれつきとか音痴な人は分からなくてもう仕方が無いのだけれど、単純に使用している曲の速さに合わせてアイマスのダンスのタイミングをつけている。

・曲とダンスの見せ場が合っている事。
これが分かっていない人は意外に多い。作っている側の人もそうだし、見ている側の人もね。
ハッキリと意識していなくても、「この動画気持ちいいな〜」って感覚を感じた事は皆あると思う。曲や歌詞の見せ場とダンスの見せ場(フリの派手な所や切れ目等)が一致している場合、見ていて「ダンスが気持ちいい」と感じるはずだ。
じゃあ何故皆そうやって作らないか? それは本来用意されたわけではない曲・歌詞に 別の振り付けのダンスを合わせているために非常に難しいからだ。
無理に見せ場を合わせた場合、強引に感じたり その無理なイメージが伝わってしまうのでむしろマイナスに感じさせてしまう。
自然に見せようとした場合にはよほど上手くダンスをつなげれるか、もしくは編集でダンス以外のもので間をつないだりする必要が出てくる。

・歌が存在する部分と映像に差がない事。
いわゆる「口パク」という部分。分類的には最初のテンポのところと被るが、その難易度は格段に跳ね上がる。
これと二番目の見せ場を組み合わせて考えると、「表情」の部分までもがそれにかかってくる。

・曲・歌・歌詞と映像が合っている事。
二番目と被ってしまうけれども、これはダンス以外の部分の話。
コミュや一枚絵、「切り抜いた」画にアイマス以外からもってきた映像全てを含めたものと音楽パートとの話。
ダンスを合わせる所でも書いたが、そのために使われる手法として“間に何かをはさむ”というのも効果的なものだが、これはそこから一歩発展させて“間にはさんだ何か”すら音楽と合わせてしまおうというもの。
後で演出のところでも書くが、エフェクト等を盛り込む場合もそのエフェクトと音楽が合っているならば尚良いだろう。




○演出
シンクロが骨格だとすれば、演出は肉だと言ってみようか。
美しい骨格はそれ単体でも美しいものだが、肉で飾ればより華やかになる。
裏を返せば、いかに肉で飾ってみても骨格が歪であればやはり全体としては歪に見えてしまう。

(そんな事を言っておきながら、シンクロの所でかぶった部分までも書いたから難しくなったぞw)

極端な話をするならば、サムネの一枚絵やタイトルですら演出の一部ではないだろうか?
見るものを惹きつける・注意を引くものを演出とするならば、それらはやはり演出の大切な一部だといえる。

動画の始まりや終わりの部分をフェードにするのか、無音にするのか。そしてそれらのタイミングはどうするのか。また殆どの動画についている「The iDOLM@STER」のロゴや曲のタイトル、歌詞の出し方にしてもそう。最近ではよく見かけるマスク(枠)の使いかなんかも。
これらの一部は元の動画についているモノを隠すために使われていたりもするわけだが、大きな役割としてはやはり「演出」なのではないだろうか?

それから彩りやインパクトとしてよく注目されるエフェクト。これもやはり演出に属するものだよね。
エフェクトは元の映像に視覚的なインパクトを付加する事で、同じ素材を使っていても視聴者側が受け取るイメージを大きく変えることが出来る。
気をつけなければいけないのは気軽に多くの種類のエフェクトを使用した場合、見る方が疲れてしまってマイナスの演出になってしまうこと。それと既知の“普通の状態”から違った“変化させた状態”を見せることでインパクトを与えているので頻繁にエフェクトをかけてしまうと“変化させた状態”のものがその作品の中で主流になってしまい、折角のインパクトとして用いた効果が薄れてしまうことだ。ま、敢えてそれを狙ったものもあるけれどね。




○音量・音質・画質・長さ
何をいまさらwww と言われるかもしれないけれど、実はとっても大事なこと。
小さすぎる・大きすぎる音量、荒さが目立つ画質、長すぎる・元と比較して短すぎて感じられる長さ。これらは折角の動画本来の部分へ意識を向けてもらえずに、非常にマイナスの印象を与えることを容易く可能にしてしまう要素だ。

基本忘れるなかれ。






なんかツラツラと解説クンのように書き続けて自分でも何を書きたかったのか忘れそうになるw

そう、RidgerPの作品はどれもこれらの要素を非常に高いレベルかつ絶妙なバランスで表現されている。
PVのような仕立て方をされたアイマス動画の中では、まさに最高峰といって差し支えないと思う。その点に於いての「唯一」

シンクロや演出、その他の細かい技術に関してだけ見るならば同じくらいの、いやもっと高いレベルで実現している人は居るのだろう。しかしPV仕立ての、アイマスのダンスを前面に押し立てて、数々の作品を出した総合クォリティとしてただ一人だと勝手に俺が決め付けた!わけですw



以下てきとーに紹介。


春香覚醒カタルシス(ALI PROJECT)
愚民の聖地。
黒春香・春閣下。このフレーズ自体は既にあったものだが、ハッキリと定着したのはこの動画からではないだろうか?
5/26という日付にしては明らかに高いエンコード、技術が目立った事もあり(記憶が正しければ)初日での再生数で10万近かった。残念な事にニコニコ動画のメンテナンス等のあおりを食らって再生数リセットされてしまったが・・・
衣装を「着替える」作品すら少なかった時期に「塗り替える」ように変わる衣装、まして違う衣装のキャラクター同士が交差するあたりが非常に大きな話題を呼んだ。イメージを含めた圧倒的な存在感もあり、新実装された明朝体や高速歌詞職人もあらわれてロングセラーになった。
蛇足だが、実はRidgerPを意識したのもこの作品。(神様のバースディ・Love Powerは見てたんだがP名を意識しなかった)


Destiny -太陽のあずさ- 永遠の20歳
あずさファンの聖地。
伝説の7月第2週を飾る作品の一つ。
もはや蒼い鳥の例のシーンが出てくる度に、この作品を思い出してしまう人は多いんじゃないだろうか?それほどのインパクトがあった。
RidgerPの都合が付かなかったためにあずさ誕生祭より大きく前にアップされたのだが、それ故に「誕生祭本会場」として認定され巡礼者(笑)が後を絶たなかった。
今では「お家芸」として認知されている衣装チェンジは勿論だが、要所でのカメラワークに鳥肌が立った。イヤマジデあれどうやったら見れるん? うちでも見たいよw
カタルシスでもそうだったが、バックダンサーとして起用されている二人の存在感がとても大きい。謎


刻天の絆 -律子オーディション-
律子ファンの聖地。
激動の9月前半の中に出された作品。
珍しく過剰なまでに演出を押し出している。リアル友で律子ファンの一人がため息つきながら喜んでいたのが印象的だった。
少し暗めに手を加えられているためもあるが、初見ではどこがどう変えられてるのか分からない程自然に変化が付けられていて開いた口がふさがらなかった。
今更もって言うのもアレなんだが、やっぱりこの作品が4万再生も行ってないってのは変だよ?w


島谷あずさ -MASTER ARTIST 91-
(再び)あずさファンの聖地。
現状での最新作かつ最高傑作。
8分overの表示を見て「あぁ・・・RidgerPヤッチャッタか?」って思った俺がアホでした。
普通の曲のイントロ〜サビまでや、アニメのOPとかが1分〜1分半。アイマスの曲が2分少々。ごく一般的なアーティストの曲が5分と考えると、明らかに長すぎる尺。
そして、その8分間を「魅せて」しまえる実力に鳥肌が立ちっぱなしだった。イヤ、開幕からブツブツ出てたけどね?

フレームを含めた演出、フレームを生かした画面構成、メドレーという発想、メドレーのつなぎの自然さ(衣装やステージも含む)、一曲ごとに切り取ってすら通用するクォリティ、全体を通しての流れ
評価しようとしたらキリがない。


もし、もしもだけれどあなたがまだ見ていないなら今すぐ見てきて欲しい。
こーんなクソ長い駄文に付き合ったような物好きには居ないと思うけれど、それでも「まだ見てないや」って人はすぐ見た方がいい。
そんぐらい・・・すごいんだよ。






で、まぁ偉そうにひたすらイッパイ書いちゃったけど最後に自戒ともなる記事を


http://d.hatena.ne.jp/MuhKurutsu/20071117

やっぱね、こういうのは大事だと思うんだ。
全面的に賛成!ってわけじゃないけれど、こういう気持ちは大切にしないといけないと思うんだ。そんだけ