じっくり語り語られ3週目その1


しかしこのイベントはどっしりずっしりキますね。
うーん、ボリューム豊かすぎ。楽しいけどキツイ的なものがある

以下格納


イベント 『じっくり語り語られてみよう』 に参加し,作品について語っています.作品に対するネガティブな表記を含む部分もありますが,イベントの趣旨に乗った上での記述とご理解ください.この作品の語り記事一覧 → 『No.07: All is Full of Love(ビョーク) はるちは


▼初見での感想▼

なんとも言えない雰囲気。
曲と映像と演出が親和して出すこのイメージは、本当になんとも言えない。
こういうキャスティングにはやっぱ千早よねー

悪い癖というか心理なんだろうけれど、隠されていると興味が湧いてくるというのは人の性かw
しかしこれもお約束事なので、時が来るまでとっておこう。


▼じっくりと見てみる▼

これぞPV
勿論PVの方向性やカタチが一つとは言わないが、歌詞・曲それらの魅力や意味を伝えるもの広げる媒体としてPVという存在を捉えるならば、これはまさにそれ。

作品の意味を演出の意図を知りたくて、歌詞を見る。
いつの間にか引き込まれてぜんたいを見ている。
それに気が付いてまたリピートしながら、歌詞を見る。
その繰り返し

手と手を取り合う表現と絡み合い花開く画がため息モノでした。


名前は出さないが、俺はこのPを知っている。
間違えていたらひっじょーに恥ずかしいが公表しようw
ダンスパートの細部や演出の出し方、キャスティングにコンセプトなんかについての疑問なぞ浮かぶ余裕もなく作品に“没頭”させてくれる人はそこまで多くはない。

何を表わしているのか? 何を伝えたいのか? 何を感じて欲しいのか?
有る意味“チラリズム”的な要素が歯がゆくもたまらない。

これは俺がそうなのか、日本人がそうなのか。
直接的ではなく婉曲だったり含蓄だったり、そういった回りくどくも奥ゆかしいその嗜好は年を重ねるごとに強くなっていく。



このあたりで、作者からのお題の2点について

○この作品の印象を決めていると感じられた部分。
これはもう詩と春香のシンクロ、そして想われ人の如月千早という個人にあると思う。

如月千早には欠けているものが2つある。
そのうち1つは胸だ。望んでも決して届きはしない。
しかしもう一つは、それは手を伸ばせば、届くものだ。

これは作者コメントの引用だが、もう一つとは“人のぬくもり”又は“やさしさ”欧米的に言うならば“愛”
楽曲の表題All is Full of Love(全ては愛で満ちている)と歌詞、春香からの愛を受け取って“変容”する千早から、この作品は春香の想いというか願いのかたちだと思う。

その中でやはり一番の焦点は如月千早というPersonalityと画の像がきっちり重なるかということ。
唄い人は春香なのに、焦点は千早というのも面白い。(ってか当然かw)


○ この作品を見て「これを思い出した」という物。
歌う船(創元推理文庫)
CROSS†CHANNEL (エロゲー)
ガンダムSEED 終盤のキラとフレイ(アニメ)
聖書



◇まとめ◇

堪能させてもらいました。
そしてお題というものがあったことに感謝。
こうして“観点”が提示してあったほうが非常に楽ではありますね。このお題が無ければ正直どうやって書いたものか手に余していた気がします。
自分のキャパシティの問題ですがw

P名の開放と、作者からのことばが楽しみです。